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​パーム油による環境問題

マレー半島とフィリピンの中間、赤道直下に位置するボルネオ島。

マレーシア、ブルネイ、インドネシアの3つの領土であり、世界で3番目に大きな島。そのボルネオ島でパーム油による環境問題が起きています。

 

パーム油は、"アブラヤシ"という植物から採れる植物油です。30kgほどもある果房ひとつひとつに数百~約2,000個もの果実がぎっしりとついていて、その果肉からパーム原油が、種からはパーム核油がしぼり取れます。

1年を通じて生産量が多く、価格も安く、使いみちも多様。パーム油はわたしたちの日常生活を支える優秀な植物油です。でも良いことづくめではありません。なぜならパーム油の生産増加は、熱帯雨林の減少と直接関係しているからです。

 

アブラヤシが育つのは赤道直下の熱帯地方のみ。生育条件が熱帯雨林の分布と重なっているので、アブラヤシプランテーションを開発するためには熱帯雨林を伐採するほかありません。

ボルネオでもかつては広大な低地熱帯雨林が広がっていました。1500万年以上も姿を変えなかった熱帯雨林や泥炭湿地林は、プランテーション開発にともなって、わずか50年ほどの間にボルネオ全体で40%もの面積が消失しています。

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Photo by Nakanishi Nobuo

すみかである熱帯雨林をうばわれて生活圏を狭められ生きる場所を失った希少な野生動物は、絶滅の危機に瀕していきます。ボルネオゾウやオランウータンがプランテーションに入り込んでしまい、害獣として扱われ捕獲されたり殺されてしまうといった痛ましい事件も頻繁に起きています。

動物だけではなく、農薬による土地や水の汚染は現地住民の健康被害の原因ともなっていて深刻な状況です。

 

最近では、開発時に起こる大規模な森林火災も大きな問題です。人工衛星から撮影できるほどの膨大な量の煙はヘイズ(煙害)と呼ばれ、近隣諸国の人々に健康被害をもたらすほか、野生生物の生活にも非常に大きな影響をあたえます。

パーム油は生産国と消費国の双方にとって大切な植物油であることに間違いはありません。しかし一方で、地球規模の環境問題に結びついている植物油であることもまた事実なのです。

(https://www.bctj.jp/3minutes-palmoil/より引用)

当初は、木の苗を植えて植樹活動をしていましたが、それだけでは大きな変化をもたらすのは難しいと考えました。

そんな時、ボルネオ島には絶滅危惧のリベリカ種というコーヒーの品種があることを知りました。そしてコーヒーの実、コーヒーチェリーはオランウータンなどの動物達が大好きなフルーツです。

赤い実は動物が食べて、種は人間がコーヒーとして飲むことができる万能なコーヒーノキを"アグロフォレストリー"という方法で植えることにしました。

多くの加工品に使われているパーム油は世界中の人が使用しているため、今すぐパームプランテーションをなくして代替するのは難しいと考えました。

だけれど、これ以上パームプランテーション(農薬で汚染される土地)を増やさないというこはできるのではないか!?と考えたのがきっかけで、2017年からアグロフォレストリーによる環境活動を行なっています。

現地で採れた豆を日本や海外で販売して、

熱帯林破壊の原因となっているパーム油等に替わる現地の人々の新たな収入源を生み出し環境保全と地域住民の生活の両立を目指します。

そして現在は、現地のリベリカ種の珈琲豆を日本へ輸入し販売を行っています。

 

 

 

 

 

 

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         アグロフォレストリーとは?

 

従来のように森を切り開いて畑をつくる単一栽培を行わずに、さまざまな植物や木々を一緒に植えて、森林伐採をせずに

森を再生しながら収穫ができるという方法です。

​ORGANIC

VEGAN

珈琲豆は全て有機栽培によるオーガニック製品です。

 

 

 

販売しているコーヒーフレーバー含め全て植物由来のヴィーガン対応となっております。

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